7月10日、第11回尼山世界文明フォーラムが山東省曲阜にて閉幕した。世界各地から集まったゲストが中国古代の思想家・孔子のふるさとである尼山において、人類共通の繁栄と進歩を促進するという願いを胸に、「各美其美・美美与共——文明間の関係と世界の近代化」をテーマに基調演説などの対話・交流を実施し、『第１１回尼山世界文明フォーラム共通認識』（以下「共通認識」）を達成した。

「共通認識」は次のように指摘した。文明間の関係は全人類による共同維持が必要であり、「各美其美」は世界文明の多様性の尊重を提唱し、「成人之美」はそれぞれの文明間の共生の道を示し、「美美与共」はグローバル近代化の歴史的過程を先導する。

15年を経て、第11回尼山世界文明フォーラムでは、理念の議論から実践の段階への発展を遂げ、より開放性を持ち、実务的な姿勢で、グローバル近代化の過程において、文明間の交流と学び合いに新たな活力を注ぎ込む。

尼山世界文明フォーラムの影響力は持続的に向上している。参加者は初回の100人未満から、今回は世界70カ国以上から約560人に増加した。哲学分野の専門家のみならず、様々な分野の専門家も参加し、尼山世界文明フォーラムが学術的なプラットフォームから国際的なプラットフォームになったこと証明している。

「礼」の秩序理念をグローバルガバナンスの包容的原則に転換し、「中庸」の思想で技術発展と人文配慮を調和させ、「天下大同」の理想を人類運命共同体の実践に反映させる。尼山世界文明フォーラムの多数の学者が語ったように、儒学の生命力は復古にあるではなく、不断の革新にある。