征文作者 费龙禄(横滨山手中华学校第六届毕业生)
照片的年代(具体时间)·拍摄地点 1939年自家理发店前
照片上的人物以及与作者的关系  全家福
在中国长江下游有一座繁荣的历史文化古城－扬州,那是我父亲出生的地方。父亲兄妹四人,他排行老三,1930年初到横滨投奔先来日本的哥哥,后来在所居住的南区开了一家理发店。1936年我出生,是家里的第二个男孩子。

父亲年轻时离开扬州到上海的一家理发店当学徒,经过几年的学艺终于掌握了一门谋生的手艺,并与广东中山出身的母亲相识结婚。姐姐出生后,他带着全家以及这身手艺来到日本闯天下。当时父母都不会日文,两个人也没上过学,其中的辛苦可想而知。幸运的是周围的邻居很和善,很亲切地接纳了我们这家异乡人。

父亲的理发手艺好自然就顾客盈门。特别是他有一手绝活那就是掏耳朵,非常受欢迎。他还会针灸,经常给住在横滨的老乡治疗,这些技能都是在上海时学的。

父亲不吸烟不喝酒,唯一的兴趣是养鸟。每到春天他都会到近郊的麦田旁寻找小鸟带回来精心地饲养。店的窗户上吊着鸟笼,听小鸟清脆的鸣叫是父亲的一大乐趣。父亲养的鸟还得过鸟鸣大赛的奖呢。

1945年,第二次世界大战进入白热化,父亲在我家附近挖了防空洞,储备了一些食物以备不时之需。另外还挖了其它的防空洞作为家人的避难所。那时我9岁,听到空袭警报就马上跑回家藏到防空洞里。还是孩子的我怀着好奇心探出头想看个究竟,正好目睹了美日战斗机空中作战的情景。接着,晚上的空袭又开始了,我还清楚地记得B29轰炸机变成火球坠落在我家附近的山林中的样子。

1945年5月29日,离日本战败不远了,横滨市全境遭到美B29战斗机的空袭,数百架飞机接二连三地投下燃烧弹,瞬间变成一片焦土。父亲把重病的母亲放到自行车货架上,一家人赶到附近的校园避难。父亲不放心又跑回家,不一会儿脸黑黑的右手抱着收音机回来了,因为紧急时刻了解最新情况是少不了收音机的。第二天一看,房子被烧没了,家不见了。父亲忍住悲伤马上捡拾废墟上还能将就用的木头搭起了临时木板房。

1945年8月15日,日本宣布无条件投降,战争结束了,终于盼来了和平与安宁。哪想到,第二天,母亲却因结核病离开了人世,全家陷入了无限的悲痛中。那时什么都没有,父亲只好求朋友找来棺椁,装殓好母亲放在手推车上,一家人奔向了火葬场。战后的火葬场死者太多,到处都是放置的棺椁,焚烧也要排队,幸好是父亲朋友经营的火葬场,能在当天火化,遗骨葬在了中华墓地。每到母亲的忌日,父亲都要去扫墓,祭奠母亲的亡灵,按照中国的风俗习惯,烧些金银纸钱给天堂的母亲。

从此,父亲一人养育我们姐弟三人,当时,姐姐14岁,哥哥11岁,我9岁。面对这样辛劳的父亲我怎能不敬重与感激呢。

一年后,1946年,我们搬到了华侨聚集地横滨中华街。父亲继续开理发店。中华街有很多父亲的同乡,到处都能听到广东话,很亲切,很热闹,生活明朗了起来。父亲虽然不太识字,但这不妨碍他对祖国倾注的极大关心。中日还没有回复邦交的时代,两国间的文化、体育交流还是有的。祖国代表团来访，父亲都会积极参加欢迎活动,中国的货船到横滨港,他也会上船参观;国庆祝贺大会、中国电影欣赏会都有父亲的身影。

1971年，中国回复联合国安理会席位的消息传来,正在因脑梗塞后遗症住院的父亲听到后脸上浮现出欣喜的微笑。遗憾的是,父亲病情恶化,没有等到中日回复邦交那一天,因肾功能不全离开了人世,走完了他奋斗的一生。

中国長江下流に栄える古き歴史文化都市―揚州。この地は正に私の父の生まれ故郷です。父は4人兄妹の三男で1930年初期に先に渡日した兄を尋ね、日本の横浜にやって来ました。住居は市域の南区で、理髪店を開業していました。1936年、私は次男として横浜で生まれました。

父は若い頃揚州を離れ上海に移住し、そこで理髪店に弟子入りし修行を重ねました。広東省中山出身の母とは上海で結婚、理髪技能を身につけた父は新天地を求め日本にやって来ました。姉が生まれてから日本にやって来ました。二人とも当然日本語は話せず、学校も行っておらず苦労したようです。しかし、近隣の人たちは皆親切で、仲良く暮らしていました。

父の理容技能は丁寧で評判も良く顧客もたくさんいました。特に耳垢を取るのが得意で、耳掃除は皆から喜ばれたそうです。また特技として針灸ができ、同じ横浜に住む同郷人仲間の治療をしていました。この技術は上海で学んだと聞いています。

父は酒・タバコは一切やらず、唯一の趣味と言えば小鳥を飼うことでした。例えば、ヒバリ、メジロ、ウグイスなどで、特にヒバリは大好きでした。毎年春になると近郊の麦畑に行き土手に座り込み、長時間かけて居場所を見つけ、巣ごと雛を持ち帰り大切に育てていました。店の窓際に鳥籠を吊るし、鳴き声を楽しんでいました。また、鳴き声比べの競技会にも参加し賞も取っていました。

1945年頃になると、第二次世界大戦が激しさを増し、父は家の沿道に防空壕を掘り、食料品等を備蓄していました。また、別の防空壕も自らの力で造り、家族の避難所にしました。その時私は9歳で、空襲警報が鳴り響くとすぐに学校から戻り、防空壕に避難させられました。子どもの好奇心で防空壕から顔を出し、米・日戦闘機の空中戦を目撃しました。また、夜の空襲も起こり、B29爆撃機が火だるまで家の前の山林に墜落したのを覚えています。

1945年5月29日。日本の敗戦が間近に迫った頃、横浜市全域はアメリカのB29戦闘機の空襲に遭い、数百機が次々と焼夷弾を投下し、一瞬にして焦土化してしまいました。父は病弱だった母を自転車の後ろの荷台に乗せ、一家で近くの学校に避難しました。父は避難所から家の様子を見に行き、しばらくして顔を真っ黒にして右手にラジオを抱え戻って来ました。ニュース情報にはラジオは欠かせなかったのだろうと思いました。翌日、家は完全に焼失してしまい、父はすぐにその辺の廃材を拾ってバラックを建てました。

1945年8月15日、日本は無条件降伏宣言をし、終戦となりました。平和がやってきたというのに、翌日、母は結核による衰弱でこの世を去りました。私たちは皆悲しみに涙しました。何もない時代でしたが、父は知り合いに頼み、棺を調達しリヤカーに乗せ家族みんなで火葬場に向かいました。火葬場は死者が多すぎて周りには多くの棺が放置してありました。火葬の順番待ちでしたが、幸い父の友人が葬儀屋だったので、なんとかその日に火葬することができました。遺骨は中華墓地に埋葬しました。それ以降、父は亡き母の命日や彼岸の日には必ず墓参りをし、中国の習慣に従い、金銀紙を折りお札代わりに燃やし天国に届けました。

この日から父は一人で三人の子供たちを育ててくれました。当時姉14歳、兄11歳、そして私は9歳でした。長年にわたる父の苦労には本当に頭が上がりませんでした。

一年後の1946年、華僑が大勢住んでいる横浜中華街に引っ越してきました。父は引き続き理髪店を開業しました。中華街は名前の通り父の同郷人も多く、広東語があちこちで飛び交い賑わっていました。生活もだいぶ明るさを取り戻しました。父は読み書きが不自由でしたが、祖国には大変関心を寄せていました。中日の国交がなかった時代でも、両国の文化・スポーツ等の交流はありました。祖国代表団が日本に来ると、歓迎大会に参加したり、中国貨物船が横浜港に入港すると、よく船上見学に行きました。また、国慶節の祝賀大会や中国映画鑑賞会にも喜んで参加していました。

1971年、中国が国連復帰した時、父は脳梗塞の後遺症で入院していました。私はすぐその報告をすると、嬉しそうに笑顔を浮かべていました。残念なことに父は病状が悪化し、中日国交正常化を知ることなく、腎不全でこの世を去りました。