坚定推进“一国两制”伟大事业

人民日報論説員

「一国二制度」すなわち「一つ国、二つの制度」は中国政府が平和的で祖国統一を実現する基本的国策であり、中国の特色ある社会主義の偉大なパイオニア的事業でもある。

澳門（マカオ）は祖国復帰後の20年間、憲法と澳門基本法による保障の下、社会が調和・安定し、民主政治制度が着実に発展し、対外交流が拡大し続け、各事業が全面的に発展した。特に経済成長が続き、歳入が潤沢で、民生・福祉が著しく改善し、市民生活が顕著に向上した。復帰後の20年間、澳門特別行政区は「一国二制度」の方針を全面的かつ正確に理解・貫徹し、「一国」と「二制度」との関係を正しく認識し、適切に扱い、「一国二制度」のフレームワーク内で中央の権力を特別行政区の高度の自治権と有機的に結合させ、有効に運用させた。良好なビジネス環境、高い市場成熟度という優位性を頼りに、国家の双方向開放、国際人的・文化的交流の重要な橋頭堡となり、祖国大陸部との相互促進及び共同発展を真に実現した。「一国の利、二制度の便」という制度的優越性を存分に発揮し、「一国二制度」の制度的優位性を実際のガバナンス効力に変え、澳門の特色ある「一国二制度」の成功裏の実践を世界にはっきりと示した。

澳門基本法の成功裏の実践は、全社会で広範な国家アイデンティティーを形成してこそ、基本法を全面的かつ正確に実施できることを存分に示している。国家の主権・安全・発展上の利益をしっかりと守ってこそ、澳門の長期的な繁栄と安定を維持できることを存分に示している。澳門特別行政区を国家ガバナンスシステムに組み込み、国家の発展の大局に融け込ませてこそ、澳門を新たな素晴らしい未来へと向かわせることができることを存分に示している。

歴史と実践は雄弁に証明している。「一国二制度」が歴史的に残されてきた澳門問題を解決する最良の方法であり、澳門が復帰後に長期的な繁栄と安定を維持する最良の制度でもあり、実行でき、やり遂げることができ、人々に支持されることを。澳門基本法は国家の根本的利益にかない、澳門の実際の状況と合致する、実践の検証に耐えうる良い法律だ。新たな征途において、「一国二制度」を変わることなく揺るがず堅持し、「一国二制度」の実践が本来の姿を失い変形することのないよう確保し、終始正しい方向に沿って前進すれば、さらに澳門基本法を良く実施し、澳門特別行政区をしっかりと発展させ、「一国二制度」の澳門におけるさらに大きな成功を促進することができる。

中国共産党の第19期中央委員会第4回全体会議（四中全会）は「『一国二制度』の堅持、香港と澳門の長期的な繁栄及び安定の維持、祖国の平和的統一の促進」を、我が国の国家制度と国家ガバナンスシステムの著しい優位性として概括した。前人未踏のパイオニア的事業である「一国二制度」の前進の道は平坦なものではありえず、様々なリスクや試練が出現するものだ。どのような困難や危険性や試練も、「一国二制度」成功の道を確固不動として歩む我々の自信と決意を揺るがすことはできず、困難を乗り越えて前進し続ける我々の断固たる歩みを阻止することはできない。未来に向けて、すでに我々は「一国二制度」事業の長期安定的発展を確保するための、十分に多い経験を積み重ねており、十分に強い自信があり、十分に大きな力を凝聚し、十分に多くの手段を備えている。

「一国二制度」を堅持し、完全なものにし、憲法と澳門基本法の軌道上で澳門の特色ある「一国二制度」の成功裏の実践を推し進めれば、澳門の明日は必ずやさらに素晴らしいものになり、澳門同胞は必ずや全国の人民と共に中華民族の偉大な復興の実現という栄光を享受する。